#002 建築設備士第二次試験 独学合格のための参考図書をご紹介します!【3,500文字】

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筆者が考える建築設備士第二次試験突破のための有益な図書をご紹介します。 しかしながら、受験者のスペックによって必要な情報・図書が異なってきますので、各々自分でご判断願います。 設備設計初学者は、今後の実務にも必要になる可能性が大いにありますので、可能な範囲でご購入されることをお勧めします。戦闘能力は情報の量に比例します。

《テキスト名》講習会テキスト(最新年度)
《入手難易度》★☆☆☆☆
《入手方法》ネット申し込み
《価格》25,000円
《備考》
■講習会テキストの販売について 本年に限り,7月24日(月)~8月4日(金)の期間限定で,講習会テキストを販売いたします。 詳細については,主催2団体ホームページに7月18日(火)頃よりアップいたします。
令和5(2023)年「建築設備士」第二次試験受験準備講習会のご案内【終了しました】|一般社団法人 日本設備設計事務所協会連合会 JAFMEC Japan Federation of Mechanical & Electrical Consulting Firms Associationより引用)
《評価コメント》  
 1回目受験生は「買い」の一択と考えますが、価格25,000円という点と、早くて試験日1カ月前に手に入るという点が懸念事項です。  
 また、講習会参加かテキストのみの購入のどちらかで入手可能ですが、講習会参加においては、参加人数枠が東京以外少ないため、地方の方は不利かもしれません。毎年某フリマサイトに最新年度が転売されているので、それを狙うのも一つの手です。

《テキスト名》講習会テキスト(過去年度)
《入手難易度》★☆☆☆☆ ~ ★★★★★
《入手方法》某フリマサイト、ネットオークション
《価格相場》10,000~20,000円
《備考》
 当年度課題と類似課題がある年度が記載されている講習会テキストは入手難易度が高いです。また、過去に遡れば遡るほど入手難易度は高いです。逆に、1〜2年前の講習会テキストであれば、入手難易度は低いです。某フリマサイトで「建築設備士 二次試験」と検索してみれば、一目瞭然です。
《評価コメント》
 筆者の考えは、現時点で講習会テキストを持っていないのであれば、即購入すべきです。理想は、年度が浅い×低価格です。例えば、令和5年度テキストが5,000円であれば、「買い」です。築浅で低価格。逆に、令和元年度テキストが18,000円であれば、「スルー」です。理由は、令和2年度以降の問題に対する解答例がどれだけ多く記載されているかによって価値が決まると考えているためです。
 必須問題と製図に分けて考えます。
 まずは必須問題ですが、令和元年度以前は、同じ問題が出ていたため、答えを暗記していれば得点が稼げました。問題は令和2年度以降の必須問題です。設備設計経験が浅い方や専門外の方は、答え方がわからない問題に対する勉強方法がいまいちわからない、あるいは、膨大な研究時間が必要です。講習会テキストは、参考になる解答例が全ての問題に対して記載されているため、参考になります。お金で時間を買うイメージです。
 次に製図ですが、令和2年度前後に関係なく、どのように作図すれば良いか順を追って書いてあるため、初学者には価値ある教材です。これを基に公式ホームページから過去問印刷して、過去問周回すれば、製図対策はバッチリです。
 故に、講習会テキストは最新年度を待たずに今すぐ買うべきと筆者は考えます。

《テキスト名》空気調和設備計画設計の実務の知識
《入手難易度》★☆☆☆☆
《入手方法》大型書店、Amazon、楽天、某フリマサイト、ネットオークション
《価格相場》1,000円台(中古)〜5,060円(新品)
《備考》 当該書籍のスペックを確認してみましょう。
・ページ数:352
・著者:空気調和・衛生工学会 編
・判型:B5
・発売日:2017/03/24(改訂第4版)
・発行元:オーム社
・主要目次
1編 計画編
   1章 空気調和設備の計画概要
   2章 方式の検討
   3章 計画に必要な概略設備要量
   4章 空気調和設備計画と建築計画
2編 実務設計編
   1章 実施設計の手順
   2章 設計の基礎
   3章 空気調和負荷
   4章 熱源機器の選定
   5章 空調機器の選定
   6章 ダクト系の設計
   7章 配管系の設計
   8章 防音設計
   9章 防振設計・耐震設計
   10章 自動制御・中央監視システム

《評価コメント》
 ご覧のとおり、情報量が多く、内容も建築設備士試験と相性が良いです。 因みに、筆者は第4版の中古を購入しました。 大型書店で手に取ることが可能なので、購入前にご確認されるといいでしょう。

《テキスト名》給排水衛生設備計画設計の実務の知識
《入手難易度》★☆☆☆☆
《入手方法》大型書店、Amazon、楽天、某フリマサイト、ネットオークション
《価格相場》1,000円台(中古)〜5,060円(新品)
《備考》 当該書籍のスペックを確認してみましょう。
・ページ数:408
・著者:空気調和・衛生工学会 編
・判型:B5 ・発売日:2017/03/24(改訂第4版)
・発行元:オーム社
・目次
第1章 総論
第2章 給水設備
第3章 給湯設備
第4章 排水通気設備
第5章 衛生器具設備
第6章 排水処理・再利用設備
第7章 消火設備
第8章 ガス設備
第9章 特殊設備
第10章 給排水衛生設備の計画・設計
第11章 設計例

《評価コメント》
空気調和設備設計計画と同様です。 筆者は第4版の中古を購入しました。

《テキスト名》建築設備設計基準
《入手難易度》★★★★☆
《入手方法》大型書店、Amazon、楽天、某フリマサイト、ネットオークション、全国官報販売共同組合公式HP
《価格相場》4,000円(中古)〜15,400円(新品)
《備考》
 国土交通省が定めた公共建築物の設備設計基準を本にしたものです。日本国内の公共建築物は全てこの基準を元に設計されています。官公庁の設備設計の部署には必ずあります。
 姉妹本で「建築設備計画基準」がありますが、内容は基本計画のための参考書なので、購入優先順位は低いです。
《評価コメント》
 時間とお金に余裕がある方向けだと考えます。必須問題の解答例に参考になる情報は多いですが、高額なため、お財布と要相談です。入手難易度を★4にした理由は、新品を買う場合に手間がかかるため、かつ、中古が市場にあまり出回らないためです。  筆者はたまたま職場にあるので見ることができます。
 なお、某フリマサイトには、数カ月に1回くらいの頻度で見かけましたが、すぐに売れていました。

《テキスト名》新版 新人教育-電気設備
《入手難易度》★☆☆☆☆
《入手方法》大型書店、Amazon、楽天、某フリマサイト、ネットオークション
《価格相場》1,000円(中古)〜4,180円(新品)
《備考》
当該書籍のスペックを確認してみましょう。
・ページ数:280
・著者:一般社団法人 日本電設工業協会出版委員会単行本企画編集専門委員会 編
・判型:A4
・発売日:2020/02/14(改訂第3版)
・発行元:日本電設工業協会
・目次
第1編 電気設備概論
第2編 建築電気設備の設計と積算
第3編 配線工事の基本
第4編 電気工事の施工
第5編 材料と工具
第6編 受変電設備
第7編 発電設備
第8編 電力貯蔵設備
第9編 再生可能エネルギーを利用した電源システム
第10編 幹線設備
第11編 動力設備
第12編 照明設備
第13編 監視制御設備
第14編 情報通信設備
第15編 防災設備
第16編 雷保護
第17編 構内配線
《評価コメント》
 電気設備設計者の初学者向け参考書として有名です。
 中古の価格の安さと手に入りやすさから、筆者は中古で購入検討していましたが、職場にあったため購入に至りませんでした。
 大型書店で内容を確認できるので、購入前に確認することをお勧めします。
 また、改訂第2版でも建築設備士資格試験においては、通用するのではないかと思います。照明器具の配置や選定方法などはここ十年で大きく変更していないと考えるためです。

《テキスト名》S資格学院テキスト
《入手難易度》★★★★★
《入手方法》某フリマサイト
《価格相場》20,000円台(中古)〜
《備考》
 某フリマサイトでは滅多になく、販売された瞬間に売り切れる印象があります。とてもレア度が高いです。合格した後はネット等で販売しないでねと言われているそうです。そもそも建築設備士合格のために資格学校に通っている受験生が受験生全体の数%と低いため、中古品が世に出回る数量も少ないです。N学院とは違い、必須問題、選択問題(計算)、共通製図の全てが揃っています。通学費が高額なだけあって情報量が物凄く多いです。衛生選択の製図テキストには、機器周り(受水槽や排水槽など)の描き方から載っているのを見たことがあります。
《評価コメント》
 高額かつレアなので、入手出来たらラッキーくらいな印象です。建築設備士合格のためにある書籍なので、一応ご紹介しました。

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